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拒否権がないイライは、思い切り気まずく思いながら、アスールの横に滑り込んだ。
そのまま背中を向けようとしたら、無理矢理向かい合わせにさせられる。
「な・・・な・・・・・・」
整った美しい容貌が、目の前にあった。
イライは、耳まで真っ赤になった。
「私の大切な人になるように言ったでしょう?でも、私もどうしたらいいのかよくわからないんです。今まで大切な人なんて一人もいませんでしたから。」
「で、な、何を・・・」
「なので、いろいろ試したいんですよ。まずは、こうやってくっついて寝てみましょう。では、おやすみなさい。」
言うだけ言ってしまうと、アスールは目を閉じた。
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