魔法使い、正体を明かす

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イライは、先に寝息をたてるアスールを観察した。 非常識な年齢に非常識な言動。 もちろん、思考も理解不能なほどの非常識さ。 しかし、そうならざるをえなかった要因が、何かあるのだろうか。 少なくとも、自分のものと決めてから、アスールは優しかった。 イライは、目を閉じてアスールの肩に頭を寄せた。 世界で頼れるのは、もうこの男しかいないこともわかっていたし、それを受け入れようとしている自分がいることも、イライは何故か自然に受け止めていた。
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