エピソードPrologue

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「はあぁ~……」 あんぐりと口を開け欠伸(あくび)をして涙目を擦るが眠気はとれない、今の自分の現状を表すならこの一言がピッタリだ。そう、それは……。 「暇だな」 時間の中にやるべき事が無い事を言うのにはまさに打ってつけの言葉だな。 家事は全てやったしゴミ捨ても終わった。当然買い出しに行く必要は………あった。 寝転がっていたソファーから起き上がったのはある事を思い出したからだ。 「醤油切らしてたんだった」 さしすせその調味料で一番大事なのは醤油だと思う、だって醤油一番好きだしさ。 「買いに行かなねぇとな」 腰を上げ立ち上がり財布と携帯と灰色のパーカーを羽織りサンダルを履いて戸締まり確認して家を出た。 ~二十分後~ 運が良いとしか言い様が無い、何故なら通いのスーパーがタイムセールやってて醤油が何時もより安くて買えたから上機嫌なのだ。 歩き慣れた道を歩いて横断歩道の信号道を……あれ?こんな所に横断歩道何かあったけ?確か此処住宅街だった筈なのに。 あれ~~何だかすげー嫌な予感するんだけど……これってデジャヴュ?。 ブブゥーーッ! その嫌な予感は的中して赤信号なのに道路を渡ろうとする女性に猛スピードで突っ込んで来るトラック、あれ~~これってあれだよな、でも俺は平気だな。
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