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「ふぁー何か凄く嫌な夢見たって……」
目に入ったのはいつもの部屋の風景でなく何処を見ても真っ白な空間、おいおい……この部屋ってまさか。
『よく来たな、神風攻也(かみかぜこうや)』
何処かから声が聞こえ姿を見せたのは狼を模(かたど)った黄金の鎧に身を包んだ騎士だった。
誰だよお前。
『私は、お前が最も恐れる……』
言いながら左手に持つ剣を引き抜こうとするが止める。何だどおしたんだ?。
『なる程……すでに己の影を受け入れているのか、話に聞いた通りだ』
「何の話か知らんが、己の影と向き合えない奴は真の強さは得られない。従兄弟に良く言い聞かせされてるよ」
『ほぉ、流石だな、歴戦の勇者……いや「黄金騎士」と言った方が馴染みがあるか』
「!」
こいつ……何で俺の二つ名をしってんだ!?。
『そう言えばまだ名乗っていなかったな。私はとある世界の管理者、まぁ神と言った方が分かりやすいな』
神様キタァァーーッ!!、だったら言う事はただ一つだな。
『異世界に言って「嫌です」何故だ?』
何故って……そんなの簡単だよ。
「今の俺には家族がいるからその家族に心配かけたくないし、俺弱いもん」
『弱い……何故弱いと言う、幾戦のホラーを倒しあまつさえその存在を永遠の闇に封じ込めた「最強の騎士」の名をも持つ者を、私は弱いとは言わん』
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