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吐息が混じる
場所はベッドの上
俺が重なる女の名前は覚えていない
手と手を握りあわせ唇を重ねる
女がトロンとした顔で俺を見つめる
俺はもう一度唇を重ね、女の髪を優しく撫でた
「早く……」
女が俺を急かす
「待てよ。もっとじっくりだ」
女の頬を撫でる
飼い慣らした猫のように俺に甘える
「ダメ……限界……」
女が俺に唇を押し付ける
その瞬間だった
ドンと一発の銃声が部屋中に響き渡る
女は即死した
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