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金城先輩に言われた通り右に行くとすぐ部屋に着いた。ワンフロア35部屋らしい。 真ん中が吹き抜けなので左が1号室で右が35号室だ。 さっき貰ったカードキーで鍵を開けて中に入る。 部屋には誰もいなかった。 でも玄関に靴が一足。 無断で入るのもあれなので 「お邪魔しまぁす」 と言って靴を脱いで中に入る。 リビングの家具は黒で統一されていた。 奥にはキッチンが見える。 右と左に扉が一つづつ。キッチンの横に扉が一つ。 たぶんキッチンの横はお風呂とかトイレとかだろう。 右か左か。 考えてもしょうがない。左から開けてみよう。 コンコン ガチャ 「・・・」 パタン 真っ赤な髪をした男が布団で寝ていた。 よし!俺の部屋は右か。 右の部屋に行こう!・・・としたら ガチャ 左の扉が開いた。 裕「誰だてめぇ」 真っ赤な髪の巨人が出てきた。 デカッ!! 裕「おい、誰だ。どうやって入った」 「えっと・・・今日からこの部屋に住む河原幸村です」 裕「・・・」 「聞いてませんか?」 裕「忘れてた」 「はぁそうですか」 裕「俺は新城裕也だ」 「よろしくお願いします」ニコッ 裕「っ・・・//」 俺が笑ったらそっぽ向かれた。 そんなにキモいのか!? 俺ちょーショック!!もう立ち直れないかも!! 「・・・俺の笑顔・・・そんなキモいの?」 ちょっと涙目で上目遣い。 裕「//いや・・・全然キモくない」 「ホント?」 裕「あ・・・あぁ」 「えへへ」 キモくないって言われてすごく嬉しくなった俺。超単純じゃね? 裕「//」 「顔赤いけど大丈夫か?」 裕「ああぁ」 「裕也って呼んでいい?」 裕「いいぜ」 「俺の事は好きに呼んでいいからね」 裕「わかった」 裕也はちょーデカイし髪赤くて見ため恐いけどイイヤツそうでよかった。 「改めてこれからよろしく、裕也」ニコッ 裕「あぁ//」 何故かずっと顔赤いけどホント大丈夫か?熱でもあるのか? 「じゃぁ俺荷物整理するからさ、熱あるならちゃんと寝てろよ」 そう言って俺は右の扉を開けて中に入った。
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