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「寒っ」 パーカーのポケットに手を突っ込んで歩く。 俺は今寮の周りを探索中。 目が覚めたら朝の5時。早過ぎだろうなんて思いながら30分ゴロゴロしてたら完全に目が覚めてしまった。暇だから寮の周りを探索することにした。 しかし、歩けど歩けど森ばかり。日が遮られて寒いし。 ひたすら歩いて30分。 裏庭らしき場所に着いた。 「うわぁぁぁ」 真ん中デカイ噴水。周りにベンチが四つ。その周りに花が沢山咲いていた。 「森の中にこんな綺麗な場所があるんだぁ」 呟きながらベンチに座る。 日が当たるから森の中よりあったかい。 朝日の気持ちよさにウトウト。 俺は寝てしまった。 「にゃ~ぉ」 「なぁ~ぉ」 「ぅにゃ~」 「ん・・・」 なんか重たい。 「うにゃ」 「なぁ~ぉ」 「にゃ~ん」 「ぅん・・・なんだぁ?」 目を開けると 「うぉっ!?」 白に黒斑模様の猫のドアップ。 俺が起きると猫は地面に降りた。 「なぁ~ぉ」 「うにゃ~」 よくみたらまだお腹の上に2匹。1匹は真っ白でもう1匹は真っ黒。よく見ると斑模様の猫だけ小さい。親子かな? 可愛いなぁなんて思いながら体を起こすと2匹も地面に降りた。 「ふぁ~よく寝た」 珍しく目覚めパッチリ。 今何時だろうと思って携帯を見ようとしたら遠くからチャイムが聞こえる。 「・・・えっ!?」 今の時間9時。 「やべっ!!遅刻だっ!!」 猫に手を振って寮にダッシュ。 部屋に着くと裕也がソファーに座ってた。 裕「幸!!何処行ってたんだよ!!」 「散歩に行って寝てた・・・えへっ」 裕「はぁ~・・・」 「・・・心配かけてごめん・・・」 裕也が心配してたのがわかったから素直に謝った。 「俺着替えてくるね」 そう行って自分の部屋に入る。 「あっ風呂・・・」 時間ないししょうがないか。 たぶん臭くないだろうと思い制服に着替えて部屋を出る。 裕也が鞄を持って待ってた。 裕「行くぞ」 「おう!!」 二人で学校に向かった。
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