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どうせ遅刻だし、片道45分の道のりを裕也と話しながらのんびり歩いた。
学校に着いたのは2時間目が始まるちょっと前だった。
教室に行こうとする俺を裕也が止める。
裕「今日も授業ないぞ」
「え?じゃぁ何すんの?」
裕「体育館でクラブ紹介」
「クラブかぁ~」
裕「体育館まで行けるか?」
「ん。たぶん大丈夫。裕也は行かないの?」
裕「俺はサボる」
「わかった。お昼一緒に食おぜ」
裕「ん。昼に迎えにいく」
そう行って裕也は俺に背を向けて歩きだした。
「じゃぁねぇ~」
俺も体育館に向かうべく歩きだす。
やべっ。迷った。
ここ何処!?
?「あれ~?君どうしたのぉ?」
一人オロオロしてると外から声が聞こえた。
?「みんな体育館にいる時間なはずだよねぇ?」
「あの・・・」
?「もしかして迷子とか?」
「・・・はい」
?「じゃぁ僕が案内してあげるねぇ」
「ありがとうございます」
そう言うと男の人は窓からヒョイッと中に入ってきた。
?「あっ靴・・・」
そう言うと靴を脱いで窓の外に置いた。
?「よし、行こう」
え?靴置いてくの?ってか靴下のまま行くの?
鼻歌を歌いながら男の人が歩いて行くので後をついていく。
~♪
~♪
~♪
?「弘」
え?
弘「僕、田中弘」
あっ!名前ね。
弘「僕、風紀委員長なんだ」
へぇ~・・・・・・委員長!?
弘「君、河原幸村君でしょ?」
「え!?なんで・・・」
弘「当たってる???昨日凪から河原幸村君の事聞いたんだけど、もしかして君かなって」
「凪・・・金城先輩の事ですか?」
弘「そうそう」
~♪
~♪
~♪
また鼻歌を歌いだした田中先輩。この人よくわからん。
弘「ここが体育館だよ」
いつの間にか体育館に着いたみたい。
「ありがとうございます」
弘「じゃぁねぇ~♪」
そう言って田中先輩は来た道を歩いて行った。
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