06

3/13
前へ
/435ページ
次へ
どうせ遅刻だし、片道45分の道のりを裕也と話しながらのんびり歩いた。 学校に着いたのは2時間目が始まるちょっと前だった。 教室に行こうとする俺を裕也が止める。 裕「今日も授業ないぞ」 「え?じゃぁ何すんの?」 裕「体育館でクラブ紹介」 「クラブかぁ~」 裕「体育館まで行けるか?」 「ん。たぶん大丈夫。裕也は行かないの?」 裕「俺はサボる」 「わかった。お昼一緒に食おぜ」 裕「ん。昼に迎えにいく」 そう行って裕也は俺に背を向けて歩きだした。 「じゃぁねぇ~」 俺も体育館に向かうべく歩きだす。 やべっ。迷った。 ここ何処!? ?「あれ~?君どうしたのぉ?」 一人オロオロしてると外から声が聞こえた。 ?「みんな体育館にいる時間なはずだよねぇ?」 「あの・・・」 ?「もしかして迷子とか?」 「・・・はい」 ?「じゃぁ僕が案内してあげるねぇ」 「ありがとうございます」 そう言うと男の人は窓からヒョイッと中に入ってきた。 ?「あっ靴・・・」 そう言うと靴を脱いで窓の外に置いた。 ?「よし、行こう」 え?靴置いてくの?ってか靴下のまま行くの? 鼻歌を歌いながら男の人が歩いて行くので後をついていく。 ~♪ ~♪ ~♪ ?「弘」 え? 弘「僕、田中弘」 あっ!名前ね。 弘「僕、風紀委員長なんだ」 へぇ~・・・・・・委員長!? 弘「君、河原幸村君でしょ?」 「え!?なんで・・・」 弘「当たってる???昨日凪から河原幸村君の事聞いたんだけど、もしかして君かなって」 「凪・・・金城先輩の事ですか?」 弘「そうそう」 ~♪ ~♪ ~♪ また鼻歌を歌いだした田中先輩。この人よくわからん。 弘「ここが体育館だよ」 いつの間にか体育館に着いたみたい。 「ありがとうございます」 弘「じゃぁねぇ~♪」 そう言って田中先輩は来た道を歩いて行った。
/435ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5505人が本棚に入れています
本棚に追加