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二人が先に入るようにすすめたが、優の好きなテレビ番組が途中だから――と、オレが先に入った。
オレが風呂から上がった所へ、優が真琴の手を引いてやって来た。
「おう、丁度良いタイミングだったな」
「トイレ入ってから行くから、先に入ってて」
二人のやり取りを横目に脇を通りすぎ、キッチンの冷蔵庫から水のペットボトルを取ってきた。
トイレから出た優が、風呂の中に入る音がした。
部屋に向かって歩き出した時、風呂場のドアが再び開く音がしたかと思うと、優が真っ赤になって飛び出して来た。
真琴の裸見て照れるくらいなら、初めから行かなきゃいいのに…
でも、真っ赤になった真琴が出て来て、オレに耳打ちする。
「尊が、いっぱいキスマーク付けたりするから…」
真琴の困り顔。
あっ…やべー…つい。
「尊の…スケベ」
優の一言に(しかも絶叫に)大人達はアレコレ想像して、一同に赤面していた。
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