家族

14/16
1856人が本棚に入れています
本棚に追加
/276ページ
なんと言えば良いのか…気まずい感じになりかけた時、お袋がポッリと呟いた。 「ねぇ~優…スケベって、どういう事?」 「あのね、真琴のから」「だあ~っ!! もう終わり!!」 オレは、真琴の手を引いて部屋に向かう。 「あっ、真琴と」「ダーメ」 優が真琴と寝る…と、言うより先に釘をさした。 恥ずかしさで一杯だけど…… 真琴の手をしっかり握り締めた。 これからは、自分の…オレ達の幸せの為に生きるんだ。 優をはじめ、この場にいる全員に宣戦布告だ。 「ここから先は、誰にも譲らないから」 これはオレの決意表明だ。 「おやすみ」 あんぐりと、口を開けているみんなを尻目に、にやりと不敵に笑ってみた。 Fin.
/276ページ

最初のコメントを投稿しよう!