プロローグ

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悲鳴が絶えない。 全てが嫌になる。そう男、雪白 白亞(ユキシロ ハクア)は心の中で呟くと、目の前でひざま付く男を手の中の剣で斬り殺した。 斬っ 鈍い感触と共に男は血を吹き出しながら倒れた。 ここで負けるわけにはいかない。家に必ず帰ると約束した娘がたった一人まっているのだ。 妻は強制参加のメンバーとしてゲームをする私に愛想を尽かし、娘を置いて出ていった。娘こそ安全な場所へ行って欲しかったが、私の元に居たいと駄々をこねたらしい。元々駄々をこねるような子ではなかったため、妻はそれに苛立ちを感じ、娘を残して行ったのだ。 だが、正直私は嬉しかった。愛する一人娘が私を選んでくれた。そう思うと、心踊るのだ。 待っていろ、直ぐに終わらせて帰ってやる。帰ったら思いきり抱き締めてあげよう。
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