短編集

もう、いいかな？

二年生になって早くも二ヶ月経ちました。

今は寝る間も惜しんで親衛隊を押さえ込んでます。
何故こんなことになったかというと、１ヶ月と少し前に来た転入生が原因です。

ボサボサの痛みきってくすんだ髪（あんな鬘あるんですね。）に指紋のべったりついてそうな瓶ぞこ眼鏡（顔が歪んで無いので伊達だとわかりました）。
そんな転入生は大きな声と五歳児なみの正義と理事長の甥という権力を駆使して学園を荒らしています。

転入生のあだ名はマリモかモップでしたか。
そのモップの理論は五歳児が言うようなものなので、簡単に言うとひどく真っ直ぐでした。

そしてそれに釣られたのはなぜか生徒会役員を筆頭にした美形ばかりでした。

そんな方々は『親衛隊は全て悪』と言うがごとく、僕達を蛇喝の如く嫌い、貶めてきています。

親衛隊は転入生にその恨みと怨みと悲しみと嫉妬をぶつけようと目をギラギラさせています。

誰でもいいので無駄になった僕の一年ぶんの頑張りを返して欲しいです。