もう、いいかな?

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「なんでそんな顔してんだ。」 後ろから抱き締めてるのになんでわかるんですか? 「ま………さき」 だって、僕が退学にならなかったら庶務様が倒れなかったかもしれないではないですか。 「お前のせいじゃ無いだろう? お前は親衛隊の事だけでかなり忙しい筈だったのに、生徒会の仕事まで手伝ったんだろう? お前は気にしすぎだ。大丈夫だ。 俺がついてる。」 「なんでそんなことまで知ってるんですか? それに、昌樹のその自信はどこからくるんですか? ………ありがとうございます」 昌樹、僕は隊長の地位も家の後継者の地位も捨てることができたけど、昌樹だけはきっと駄目なんです。 だから側にいてくださいって、昌樹と向かい合ってギュッて抱きつきます。 そうすれば、あなたは優しく笑いながら抱き締め返してくれるから。 あったかいです  
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