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「誰って…覚えてない?」
衝撃的な言葉は自分の胸を刻むように、何回もリピートした。
呼吸が上手く出来ていないような気がする。
「覚えてないって…お前と俺は初対面だろ?」
首を捻りながら問いかけてくる臣は、一体何を言っているんだとばかりに冷たい視線を送ってくる。
沈黙だけが流れていればスライド式のドアが開いた。
目を向ければそこには利人先輩と健先輩の姿があった。
片手に豪勢な花束を持って。
「健、利人…」
ポツリと呟いた臣は目を輝かせていた。
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