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そんな複雑な思いを抱いたまま、家に向かう。
家に着けば部屋のドアを開けベッドに倒れこんだ。
「ハァー」
ため息しか出ず、ただ呆然とするだけ。部屋を見渡しても、あの頃の臣の面影はない。
自分の意思とは反対に何故か笑えてきた。
「ハハッ」
その笑い声は虚しく、響くだけで余計に寂しくさせた。
―もう、病院行くの止めよう。それで何も無かった事にしよう―
辛すぎる現実は、愛情をも鈍らせた。
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