―第1章―記憶喪失

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「今日は病院行かないのか?」 親友である謙に問いかけられた。 場所は学校の教室。各々部活やら帰宅の準備をしている。 そんな中で独り、俺はポツンと椅子に座っていた。 「あぁ、もう意識も戻ったし。後は様子を見て退院するだけだってさ。」 まるで、全部知っているかのように話す。本当は嘘で、何時退院するかなんて知らない。 「そうか良かったな。じゃあ、退院したら皆で遊びに行こうぜ。」 謙は笑顔でそう言うと「じゃ、またな」と言って教室から去って行った。 .
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