繋ぐ。

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なかなか泣き止まない私を笑いながら、 「そろそろ切るぞ」とパパ。 寂しいのをぐっと堪えて わかった、と答えると 「また掛けるよ」と言って通話は切られた。 また掛ける、その言葉が嬉しかったのは もちろんだけど、 それ以上に久しぶりに声が聞けた事が嬉しかった。 電話ありがとう、と メールを打とうと思ったけれど 涙で画面が見えなかった。 私はしばらく、泣き崩れていた。
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