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―寮・食堂―
リーニャ
「ニコルどこ行っちゃったのよ、せっかく誘おうと思ったのに」
ティディ
「あいつがふらふらどっかに行くのは今に始まったことじゃないだろ」
リーニャ
「まぁねー。ほんっと自由気ままな上にどこほっつき歩いてるのか予想できないんだから困り者よ」
ティディ
「最近遠征続きだったんだ、気分転換ぐらいいいだろう」
リーニャ
「そーだけどさー。いーや、端末あるし連絡だけ入れとこ。留守電でも入れとけば…」
トゥルルルル、トゥルルルル
ニコル
『なんの用だ?』
リーニャ
「うわっ!出た!?留守電になるの待ってたのに!」
ニコル
『…あのな、端末持ち歩いといて鳴ってるのを無視する奴がいるか』
リーニャ
「それもそうか。ねね、ご飯食べようよ、お腹空いたでしょ?」
ニコル
『唐突だな。確かに腹は減った。…食堂に行けばいいのか?』
リーニャ
「そゆこと。んじゃねー」
リーニャは端末を切った
ティディ
「随分素直になったもんだな」
リーニャ
「そうね、どんどんデレてきてるわ私の可愛い弟分はっ」
ティディ
「ニコルはお気に入りか」
リーニャ
「へへっ。なんかねー、やっぱ弟みたいだしさ。私は魔導軍だから、ティディとニコルとは違う軍隊だけどね。」
ティディ
「そういえば、どうしてお前らは知り合ったんだ?俺達は上官部下の関係だが…」
リーニャ
「あまりにも一人でふらふらするのを見かけたもんだから声かけたの」
ティディ
「…いきなりか?」
リーニャ
「うん。すぐどっか行っちゃったけど、そのあと偶然同じ遠征に出てそれから少しずつ喋るようになったかな?」
ティディ
「喋りかけてただけなんじゃないか?」
リーニャ
「そうとも言う!」
ニコル
「そうとしか言わない」
リーニャ
「うっわ!いつの間に後ろに!?」
ニコル
「今。近くにいたから」
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