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「リーン!おはよー!」
勢いよく抱きついたその相手は……
「あぁん?俺は……おはヨー!杏奈ー!!」
まぎれもないシンの皇子。
「あーびっくりした!最初グリードかと思っちゃったよ。」
「グリードだったけど無理矢理代わったんだヨ!杏奈をグリードに渡す訳にはいかないしネ。」
『奪う気なんざねーよ。こんなガキ。』
『嘘つくナ。お前の杏奈に対する態度は他の女のと全く違うんだヨ。』
『あり得ねーこと言ってんじゃねーぞ小便ガキが。』
杏奈を抱きしめながら、心の中で言い争いを繰り広げる。
「リン?どうしたの?」
「あぁ、何でもないヨ!けど……」
「けど?」
「グリードには気をつけろヨ。」
「え?う、うん!」
あり得ないなんてことはあり得ない。
なんたってグリードは強欲だからナ……
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