グリリン:こればっかりは譲れない。

2/13
前へ
/33ページ
次へ
「リーン!おはよー!」 勢いよく抱きついたその相手は…… 「あぁん?俺は……おはヨー!杏奈ー!!」 まぎれもないシンの皇子。 「あーびっくりした!最初グリードかと思っちゃったよ。」 「グリードだったけど無理矢理代わったんだヨ!杏奈をグリードに渡す訳にはいかないしネ。」 『奪う気なんざねーよ。こんなガキ。』 『嘘つくナ。お前の杏奈に対する態度は他の女のと全く違うんだヨ。』 『あり得ねーこと言ってんじゃねーぞ小便ガキが。』 杏奈を抱きしめながら、心の中で言い争いを繰り広げる。 「リン?どうしたの?」 「あぁ、何でもないヨ!けど……」 「けど?」 「グリードには気をつけろヨ。」 「え?う、うん!」 あり得ないなんてことはあり得ない。 なんたってグリードは強欲だからナ……
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加