グリリン:こればっかりは譲れない。

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「………ん……重い…?……!?」 真夜中の3時。 ま、まさか?!ゆ、ゆゆゆ幽霊!??! 恐る恐る自分の上の重みを確かめる。 「…ひぃ…っ……!」 な、長い黒髪……! さ、ささ○子っ………!? や、やばい……。 井戸の中に引きずり込まれる………! それは、だんだんと足元から這い上がってくる。 「杏奈ぁ………」 金縛りにかかって動けない。 白い手がこちらに伸びてくる。 「い、いや!た、助け…っ……むぅ…ん!?」 完全に覆い被さったかと思った瞬間、 「…!?」 顎を掴まれキスされた。 訳の分からない出来事に驚いてそれに目をこらすと、 「………ぷはっ…!………リン…?」 暗闇に目が慣れ、更に窓から射し込んできた月明かりによって、目の前にあるものがはっきり見えた。 「リン?どうしたの?こんな時間に………」 「………グリードだ。」 ………え? グリード!? 「何でグリードが…っ…………ん…!!」
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