グリリン:こればっかりは譲れない。

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「この強欲のグリード様…を…っ……ぉ…いっ…!」 「ぐ、グリード!?」 急に苦しみ出したグリード。 あ……!まさか…… 「お…い……っ!いいかげ…んに……いいかげんにしろグリードッ!!」 『ちっ、いいとこで起きやがって。』 目付きが変わった。リンに代わったんだ。 「お前、杏奈に何やってんダ!!」 『何って、欲しくなったんだよ。お前のモンが。』 「お前、やっぱリ…!!」 「リ……ン…?」 「あ…、杏奈!!大丈夫カ!?」 「だ、大丈夫…!」 必死の形相であたしの肩を掴んで問う。 「ごめんナ、杏奈。怖かっただロ…。」 優しくあたしを抱きしめる。 温かくて落ち着いた。 「………う…ん。ありがと…。」 だけど、 残ったのは怖かったとか、なんかそういう気持ちじゃなくて。 『俺を選べ。』 ……~っ…何であんな顔して言うのよ…! 真夜中の月が あたしたちを照らす。
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