リン:読めないやつ。

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「はい、こレ。プレゼントだヨ!」 綺麗にラッピングされた箱を手渡される。 「開けてみテ。」 言われた通りに箱を開けてみると、中にはシンの国のものであろうペンダントが入っていた。 「あれはデートじゃなイ。ランファンにプレゼントを一緒に選んでもらったんダ。今までだってそうダ。」 今まで…?ってことは 「じゃああの花束も、今までのプレゼントも…」 「あぁ。杏奈がどんなのもらったら嬉しいか、選ぶのに自信が無くてナ。」 そういえば今までもらったもの全て、あたしの好みに合ってた。 花束もあたしの好きな赤色の花で作られていたし、香水なんかもあたしの好きな匂いだった。 「リン、ありがとう。」 あたしは真っ直ぐにリンの瞳を見つめた。 「なぁーニ!杏奈の笑顔見るためだったら俺はなんだってするヨ! それかラ、あともう1つプレゼントあるんダ。」 リンは優しい笑顔をあたしに向けて言う。 「もう1つ?」
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