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振り返るとそこに綾美の姿は居酒屋の中に見えた
貴司「はあ-」
ヘタレな声と共に身体は居酒屋の中に向かっていく
「いらっしゃい-」
低い声だけ響いていた
客はいないようだ
綾美は既に店長に興味深々でカウンターにいた
貴司「自分ホッピー」
綾美「あたしビール」
「かしこまりました」
綾美「ここ普段もお客さんこないんですか?」
いきなりなんてこと言うんだと思い貴司は小声で注意した
「ふふっ ここは月1回しかやってないんですよ」
綾美「なんで一回?」
いきなりタメかよと思ったが自分も聞きたかったので喋らなかった
「秘密です すいません それより今日ここに来れたのはラッキーですよ」
そう言い汚れた紙が目の前に置かれた
恐らく記者なのだろうと感づいて見てみると
指名手配犯の顔があった
その中で二人だけ見覚えが
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