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いちばんめ
ある日の放課後。
学校の教室
ユウジ(以下、ユ)「なぁ、ミノル。タケシは?」
ミノル(以下、ミ)「あ?バイトだから早く帰るって」
ユ「え!?ダメじゃん!!この小説終わらないじゃん!!」
ミ「いや、始まったばかりだから。そう簡単に終わらないから」
ユ「なんだよ~。つまんね。俺、出演パスね」
ミ「いや、強制な。拒否権はない」
ユ「なんだよ~。でもそんな強引なところが…ビクンビクン!!感じちゃう!!」
ドガァ!!
ミ「……」
ユ「……」
ミ「何か言うことは?」
ユ「う~んこ」
ミ「…謝らないのか?」
ユ「う~んこ」
ミ「おい、ユウジ」
ユ「う~んこ」
ミ「ごめんなさいって言ってみろ」
ユ「う~んこ」
ミ「おい、ユウジ」
ユ「う~んこ」
ミ「ユ――」
ユ「う~んこ」
ドガァ!!
ユ「痛い…」
ミ「ごめんなさいは?」
ユ「この度は私が一方的かつ圧倒的に悪かったです。つきましては謝罪を…」
ドガァ!!
ユ「なんで!?謝ろうとしてたじゃん!!」
ミ「ごめんなさいは?」
ユ「う~んこ」
ドガァ!!
ユ「イギャァァァァァァァ!!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」
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