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清々しい朝。
きっと素敵な事が待っているだろう…と、期待に胸を膨らましていた矢先…
「おっはよ-!!海斗-!!」
バッシーン!!!!
…朝から華音に背中を強打されるという災難に出くわした。
「ッ!!!…痛いよ。……華音。」
「日本男児なるもの、このくらいで痛がってちゃダメだね!!日本刀で刺されたり、矢が飛んできたりするんだから!!」
「…いつの時代の話だよ。じゃあ、あれか?君はお姫様だとでも言いたいのか?」
「やだぁ~!!海斗。"あ~れぇ~、お止めください!!悪代官様ぁ~"なんて言わないんだから-!!エッチだなぁ-!!」
「…君の話に合わせようとした僕がバカだったよ…。しかも、その役目はお姫様って言うより、町娘の役目だと…。」
「やけに詳しいじゃねぇか~?海斗。ひょっとしてお前、そっちの線に興味あるんじゃねぇか?」
「あッ!!おっはよ-、夕夜!!」
「いきなり現れて何だよ!!断じてそんな気は起きないよ!!」
夕夜が現れた事により…災難が2倍になりました。
いつもはこの時間に夕夜や華音に出くわす事はないんだけど…(2人は寝坊の常習犯だしね…)
「いよいよ今日は丸ちゃんのお楽しみDAYだぜ?」
そう。
夕夜が言うように、今日は丸ちゃんのお楽しみが待ってる日。
夕夜達はお楽しみが何か知らないから、わくわくして早く起きちゃったらしい。
遠足前の小学生か!!
全く…災難が増えるこっちの身にもなってほしい。
わいわい騒ぐ2人と一緒に仲良く登校。
そういえば、3人揃って登校するのは久々な気がする。
そんな事を考えながら歩いていたら、校門まで来ていた。
「よ-し!!夕夜、教室まで競争!!よ-い…どん!!」
「あッ!!待てよ、華音!!フライングだ!!」
朝から元気だなぁ…。
そんな2人を見ていると、自然と笑みが零れた。
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