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「そういえばさぁ-…」
どこから取り出したのか、チョコを食べながら華音が言った。
「丸ちゃんが言ってた"明日になってからのお楽しみ"って何だろうね?」
「あいつは何でもお楽しみにしちまうからなぁ-、どうせ"今日は俺の誕生日!!"とか言うんじゃねぇか?」
「あははッ!!それあり得る!!」
華音と夕夜は笑いながら話しているけれど…
…自分の誕生日を生徒のお楽しみにカテゴライズする教師…。
流石にそれは無いと思う。
僕達3人は同じクラスで、丸ちゃんというのは僕らのクラスの担任の先生だ。
本名を丸山 浩太(マルヤマ コウタ)という。
丸ちゃんは誰にでも気さくな先生で、生徒達に大人気だ。
子供っぽ過ぎて生徒に怒られる事もしばしばだが、それが丸ちゃんの良い所でもある。
そんな丸ちゃんが今日の帰りのホームルームで、"明日にはお楽しみがあるぞ!!"…とニコニコ顔で言っていた。
華音達はその内容を推測してるようだけど…ろくな内容ではないと思っているようで…。
「それかさ、"俺、実は…"ってカミングアウトとか!!」
「それなら"俺、実は教員免許剥奪された…"とか、面白くね??」
「夕夜、それナイス-!!遂にその時が来たか-!!ってみんな面白がるね!!」
…先生なのにあまりにも不憫だよね…。
まぁ…丸ちゃんなら笑いそうだけど。
丸ちゃんの教師像ってどんなんだろ?
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