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母は日常的に父から暴力を受けていた、そのせいか二人の母は父を刺し殺した。二人のことを守ったわけではない、ただ暴力による恐怖が母を狂わせただけだった。
その二日後に、母は自宅で首を吊って死んでいた。
孤児院に預けられた二人だが、そこで久美は同い年の子供たちに苛められた。
理由は、明るすぎる性格の久美が気に入らなかっただけらしい。
先生に相談しても、どうにもならなかった。先生が、何とかしようとしないのだ。
そう、世の中は腐っている。
どうしょうもなく、醜い。
ここにいてはいけないと俊也と久美は逃げた。
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