第2章:新たな未来の出現

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「お待たせー! ごめんね、待ったでしょう?」 「いや、5分位前に来たばっかだから」 と言いながら、実は余りに楽しみで、1時間以上前に着いてたりする。 今日は待ちに待った、美好とのデートの日だ。 「さ、行こうぜ。 せっかくのデート、1分でも無駄にしたくないからな」 「うん!」 俺は美好の手を引いて、共に目的地へと向かっていく。ちなみに美好の行きたい所をと思ったので、今回は彼女にプランを任せた。 「最初は洋服店か、何を見るんだ?」 「うん、パーティーで使える衣装があったらいいなって思って」 「あ、本当にその用足しみたいな感じなんだな」 「まあついでにね。 第一の目的は、幸生くんとのデートだよ」 美好はそう言うと、俺の腕に自分のそれを絡めてくる。 「そうか。それなら絶対、楽しいデートにしなくちゃな」 「うん!」 底抜けの美好の笑顔と共に、俺は目的地への道を進んでいく。 …… 「ねえねえ幸生くん、これなんてどう?」 「……パーティーで着るんだとしたら、俺は賛成できないな」 何せそれは、胸元が開いていてスカートの短い、かなりきわどい衣装なのだ。 「え~、なんで~? 可愛いと思うんだけどなあ」 「だから余計だよ。 他の男に美好のそういう姿は見せたくない」 「幸生くん……」 「ま、彼氏としては度量の狭い意見だと思うけど」 「ううん、そんな事ない。それだけ私を大切に思ってくれてるって事だもん。 そしたらこれを着るのは、幸生くんの前だけにするね」 「あ、結局買うのは決定なんだな」 「だって幸生くん、この衣装可愛いって思ってるんでしょ?だからプライベート、2人きりでいるときにね」 「美好……」 なんて可愛い奴だ、人目もはばからず抱きしめたくなったぞ。 「それじゃあ、別の衣装を見てみなくちゃ」 「あ、ああ、そうだな」 俺は気持ちを切り替えて、美好のパーティー用の衣装を一緒に見繕っていく。 ……
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