プロローグ

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プロローグ

――西暦2050年12月15日 この日、私はワンマンツアーのファイナルで東京都庁のセントラルエリアにいた 都庁付近には各テレビ局の中継車が何台もとまっていたのを覚えている エリアいっぱいにいる客が今か今かと私のライブを待っていた このギターで全部乗り越えてきたんだ大丈夫だ と自分に気合いを入れ舞台に勢いよく走った 会場は割れんばかりの喚声に包まれ、無数のテレビカメラがギターを持った私を捉えていた 熱いギター 軽快なドラム 重厚なベース そして私の歌と会場の喚声 それは世界中に中継され世界中の人が私の歌を聴いていた
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