第一章

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「…お前が未来から来たらしいことはわかった…が。まだ信用はしてない。」 土方さんは鋭い目で私を睨んだ。 「私も信じがたい事実ですし…」 あれ?…そういえば… 「あの…」 「あ゛ぁっ?」 「私の荷物は…」 学校帰りだったから鞄があるはず。 「それなら…源さんが」 「私じゃなくて、山南さんが持ってるはずだよ?」 山南… 「【仏の副長】…山南敬助…」 「お前、山南さんのことまで知ってんのか?」 「…まぁ…はい…」 未来で新撰組は有名だし… 「友人が新撰組のこと好きで…」 「へぇ…僕たちを好いてるとは珍しいですね♪」 「え?」 いやいや。普通にこの時代もいるだろ。 …ましてやこんな美男子がいっぱいなのに… 「僕たちは"人斬り集団"ですよ?」 あぁ。そうゆうことか。 「まぁ…未来ではゆ…」 有名って言っていいのかな?…これで未来が変われば… 「…?未来では…僕たちがどうなんですか?」 「いや。…なんでもないです…」 「でも…」 「それより…私の荷物を返していただければ、未来から来たと証明できるかもなんですが…」 私は無理やり沖田さんの話をさえぎった。 やっぱり未来が変わるのは怖いし… なおかつ自分が消えるのは… うかつに未来のことを言うと、自分のが消えちゃうかもしれない… 気をつけなきゃ。
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