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「…お前が未来から来たらしいことはわかった…が。まだ信用はしてない。」
土方さんは鋭い目で私を睨んだ。
「私も信じがたい事実ですし…」
あれ?…そういえば…
「あの…」
「あ゛ぁっ?」
「私の荷物は…」
学校帰りだったから鞄があるはず。
「それなら…源さんが」
「私じゃなくて、山南さんが持ってるはずだよ?」
山南…
「【仏の副長】…山南敬助…」
「お前、山南さんのことまで知ってんのか?」
「…まぁ…はい…」
未来で新撰組は有名だし…
「友人が新撰組のこと好きで…」
「へぇ…僕たちを好いてるとは珍しいですね♪」
「え?」
いやいや。普通にこの時代もいるだろ。
…ましてやこんな美男子がいっぱいなのに…
「僕たちは"人斬り集団"ですよ?」
あぁ。そうゆうことか。
「まぁ…未来ではゆ…」
有名って言っていいのかな?…これで未来が変われば…
「…?未来では…僕たちがどうなんですか?」
「いや。…なんでもないです…」
「でも…」
「それより…私の荷物を返していただければ、未来から来たと証明できるかもなんですが…」
私は無理やり沖田さんの話をさえぎった。
やっぱり未来が変わるのは怖いし…
なおかつ自分が消えるのは…
うかつに未来のことを言うと、自分のが消えちゃうかもしれない…
気をつけなきゃ。
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