第三章

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平助くんが食べ終わったのを確認してから、私は口を開いた。 「平助くん、大丈夫?」 「おー。…ごめんな?汚かったよな…飯を口の中にいれながら、しゃべるなんて…」 「いや…私がいきなり話しかけたからだし…」 「…あ。質問って?」 「あー…私さ、今16歳なんだけど、みなさんは何歳くらいなの? …ってゆうか…20歳過ぎてるの?」 「あー。年齢かぁ… 俺と一くんが一番下で、まだ20いってないよ? 総司は…22だったっけな… 土方さんや左之さんは………ごめん。忘れた!」 「あ…いえいえ!;大丈夫です! …ていうか、平助くんと斎藤さんって同い年なの?」 「あぁ。まぁ。」 「なんか、性格が正反対だからわからないなぁ(笑) 斎藤さん20より下なんだ。」 「"一緒なんてありえない"って、何度も言われたよ(笑)まぁ、もう慣れたけど(笑) …梓さぁ、一くんが20過ぎてると思ってたの?」 「うーん…見た目は若いのに、話すこととか、しゃべりかたがすごく難しかったり丁寧だったりするから…」 「………俺はいつだって同じようにしゃべる…… …別に難しい話はしてない………し、平助と同い年なのは確かだ…… …平助が子供っぽいだけだ…」 「一くん!?…そんなにしゃべるっけ…」 「俺だって、しゃべるときぐらいある………。 ……意見があれば普通に意見する… でなければ新撰組幹部など…務められないだろ……」 「って、正論並べてるようにみえるけど、一くんさぁ、梓さんに "20過ぎてないようには見えない" って言われたこと根に持ってるんでしょ? そうでしょ?(笑)」 え… なら、謝らなきゃだよね… 「斎藤さん…すみません…」 「っ!?…何故謝る… 高宮は自分の意見を言っただけだろう……?」 「いえ。それでも斎藤さんが傷ついたんなら謝らなきゃいけませんし。」 「……高宮………」 「一くん、箸とまってますね。…いらないんですか?」 「っ!?…総司!」 「遅いですよwもう食べちゃいましたよw ………………豆腐を。」 「貴様っ!俺の豆腐!…返せ。」 「いやいや(笑)もうお腹の中ですからw」 「貴様の分をいただ……もう食ったのか……」 「…斎藤さんって、豆腐好きなのかな…」 「梓、一くんの一番の好物は豆腐だからね?」 「へぇ…(笑)」 斎藤さん、好物とられてムキになれるんだ… 意外だなぁ(笑)
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