第四章

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「まいどありがとうございましたー!」 お勘定が済んだので私たちは屯所へ向かった。 「土方さん、ありがとうございました!」 「おう。まっ。二着あればなんとかなんだろ。」 「そういや、寝るときは…」 「八木さんとこの娘さんに寝間着を貸してもらえ。」 「了解です!」 「そういや、高宮。」 「はい?」 「髪長いけど、紐や簪とかいらないのか?」 「え?…あぁ…そういえば。」 でもゴムあるしなぁ… 「ついでに買いに行くか?」 「ゴムあるので…」 「未来の物を使われると困る。 異国人だと勘違いされるかもしれないからな…」 …そうでした… 「…ならお願いします。髪長いと女中の仕事に影響するので…」 「じゃ、見ていくか。」 「はい!」 ----------数分後 私たちは紐や簪が置いてある店に入った。 「服に合わせた色がいいよな。」 「そうですね。…あ。土方さん。この少し薄い紫の紐なんてどうでしょうか?」 「それよりも、濃い紫の方が映えるかもな。お前の髪は黒いんだし。」 「そうですねぇ。…あ。やっぱり黒い着物には白ですかね…」 「そうだな。黒でもいいと思うが。」 「あ!白なら、白と薄い紫の着物にも合いますね!」 「でも、白って汚れやすいよな…」 「あぁ…」 だったら二つ…いやお金が… 「…金なら気にすんな。…二つ買っとくか?」 ありゃ…また言われた(笑) もういいや甘えちゃお。 「はい(笑) …土方さんって私の考えていることわかるんですか?」 「顔にでているだけだ。」 「そんなにわかりやすいですか?」 「あぁ。…というかさっきから、金のことしか考えてないじゃねぇか。」 「…あはははは…」 「ま。いいや。どれとどれだ?」 「じゃ、白と紫で。」 「紫は濃いのでいいか?」 「はい!」 「じゃ、そこで待っていろ。」
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