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※土方視点
「今日はありがとうございました。」
「おう。…じゃ俺は部屋に戻るから。」
「はい。」
「土方さんさよーならっ♪…梓さん!これから僕とお話しでも…」
「総司。てめぇは、隊務を終えろ。」
「…まだいたんですか?」
「うるせぇ!さっさと戻れ!」
「うるさいなぁ……すみません梓さん。お話しはまた今度に。」
「あっ。はい。では私も失礼します。」
…そういって、去っていった高宮。
「本当にひどいなぁ…土方さんは。」
「いい加減に部屋戻りやがれ!」
「はいはい。…では。」
「おう。」
そして、無駄口をたたきながらも部屋に帰っていた総司を背に俺は自室に向かった。
…にしても、今日の俺はおかしかった。
…高宮に気をつかわせないようにした。
…高宮の着物姿が綺麗だと思った。
…高宮に似合いそうなものを一生懸命選んだ。
…高宮を疲れさせないようにした。
…高宮に格好悪いとこをみせたくなかった。
…高宮でも抹茶わらび餅は譲れなかった。
…ケチって言われたけど、その後に言い返せない高宮が面白い奴だと思った。
…その後、総司が抹茶わらび餅をあげていたが、それを美味そうに食う高宮を見て…
…胸騒ぎがした。
…総司に対して苛ついた。
「…意味わかんねぇ…」
…本当に意味分からない。
…あいつといると気が狂う…
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