アナザー;第四章

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※沖田視点 …土方さんって怒鳴らないとやってられないのかなー? …土方さんって不器用だよなー。 …梓さん、二着も着物を持っていた… しかも、髪を結うための紐も二つ… …全部土方さんが買ってあげたんだろうな… そして、甘味処で奢っていた。 …あの土方さんが。 【鬼の副長】様が…ねぇ… …しかも甘味処で、抹茶わらび餅をあげなくて、ケチって言われた後の土方さん… あんなに楽しそうに…いや… …"愛おしそうに"…があうのかな…?(笑) 愛おしそうに梓さんを見て… なのにあげなかった。 …ふてくされた梓さんを見て更に愛おしそうに梓さんを見た土方さん。 …そんな土方さんをみて、僕は無性に苛ついた。 だから僕は土方さんの邪魔をした。 僕の頼んだ抹茶わらび餅と、梓さんのわらび餅を交換した。 嬉しそうに、でも申し訳なさそうに受け取る梓さん。 …可愛かったなぁ…♪ …にしても、あの時の土方さん、声にはでてなかったけど、かなり焦ってたなぁ(笑) そんなに焦るなら、あげればよかったのに(笑) 梓さんは抹茶わらび餅に夢中になっていたから気付いてなかったけどね~♪ …梓さんは… …僕が連れてきたのに… 土方さんにとられたくない… 平助だって…左之さんにだって… 一くんだって…新八さんにだって… 源さんだって…山崎さんにだって… 島田さんだって…平隊士にだって… というか…みんなにとられたくない… だって…僕が連れてきたんだもん… …僕の梓さんだもん…
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