第一章

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… ………… …………………… 「んっ……うぅっ…」 … ………… …………………… 「…はっ!」 … あれ…? … 「…ここ…どこ?」 》ガバッ … 「布団…?」 なんで…私…洞窟の中で… 「…部屋…?…あれ?…」 わ…和室… 珍しい… 「全部和室…っぽいけど…」 …全部…? いやいや…さすがに全部は… 》シャッ 「!?…」 「お。起きたみたいだね。」 「…あなたは?」 「…」 …名乗れないのかな…あっ。 「すみませんっ。 私から名乗るべきでしたね…」 「え?」 「私、高宮梓と申します。」 「あ…梓くんだね? …私は井上源三郎。」 「井上…源三郎さん…」 「源さんでいいさ。」 「あ。はい。源さん。 よろしくお願いします。」 「…よろしく。 …あの…着いてきてくれるかな?」 「え?…はい。」 …なんだろう…? 「そんなに警戒しないでおくれ。」 「…え?」 「ちょっと話を…聞きたいだけなんだ。」 「…話…」 そういえば…源さん…なんで着物? 「…大丈夫さ。そう簡単に殺しはしないさ。」 え? "殺す"…?
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