1386人が本棚に入れています
本棚に追加
/395ページ
33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/02/03(金) 00:35:00.37 ID:U9ntf1q60
勇者「大丈夫みたいだな」
まおう「はい、何故かは分かりませんが」
勇者「本当にあの魔王の娘なのか?」
まおう「もちろんですっ。このいげんで判りません?」
勇者「無い胸張るな」
まおう「中に入るにも理由が要るんですね」
勇者「この街では昔からの事だが、魔王が死んでからはどこの街でもそうなっている。
あのジジイが言ってる事は何も間違っちゃいないんだ。
魔王と言う存在は大きな災いであると同時に、強力な抑止力でもあったんだ。
おかげで今は小さい力を寄せ集めた悪党が幅を利かせている。
だからお役所や守衛たちは神経を尖らせ、さらに力のない民衆は余計に困窮している」
まおう「お父様も人間の役に立っていたのですね」
勇者「間違っちゃいないが正解とは言わない」
34:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/02/03(金) 00:37:11.54 ID:U9ntf1q60
門を抜けてしばらく歩く。砂嵐が壁を遮ってくれているおかげか、街中では風景や物がとても鮮明に見える気がした。
まおう「勇者さま勇者さま! これ何ですか!」
まおうは市場の軒先へと一直線に走って行く。こんな時だけ無駄に早いのはやはり子供らしい。
勇者「この辺で栽培されるサボテンリンゴだな。食感は気持ち悪いが、水分補給になるし味も悪くない」
まおう「そうなのですか! あーむぐっ」
店主「おい嬢ちゃん! 勝手に食べちゃダメだよ」
勇者「だぁーすみません! コラちょっと来いバカ」
まおう「あぁー痛いですっ! 耳は引っ張らないで!」
35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2012/02/03(金) 00:38:43.24 ID:ADYUvYhIO
>>28
氏ね
まおうがたらちゃんになったじゃねえか
最初のコメントを投稿しよう!