きつねの子

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ある時、クラスの女の子が二人私の席にやってきて言いました。 二人はクラスの人気を二分するリーダー的存在です。 かわいくて活発なAちゃん、頭がよくて理論派のBちゃん。 「どうするの!? まつみちゃんだけなんだけど、どっちのグループにも入ってないの!!」 クラスは、Aちゃん Bちゃんを中心にグループに別れるのが流行っていたらしく…、うかつにも私はまったく気づいていなかったのです。 きつねの子供だからなんでしょう。 その後、どう答えたのか、どちらか選んだのか、選ばなかったのか…、何も思い出せません。 それどころか、その後の小学校生活もほとんど記憶がありません。 きつねの国に帰りたいです(笑)
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