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手早く着替えて下に降りると、ほんわかとした笑みを浮かべたかーちゃんと鈴音がお喋りをしていた。
「本当に、毎日毎日ごめんなさいね~。私じゃ、どうやっても起きないのよ~」
「いえいえ。慣れてますから」
…実の母親より扱いに慣れるなっつの。
「あら~。翔ちゃん、おはよう~」
「……はよ」
俺はかーちゃんに挨拶を済ませ、冷蔵庫から牛乳を取り出す。
朝はやっぱり、牛乳だよな。
「それ飲んだら、とっとと行くよ」
鈴音が、そう声を掛けてきた。
「え?まだ余裕あるじゃん」
「私の余裕がないのよ!今日は日直なんだから!」
……そんなら、とっとと行けばいいのに。
「放っておくと、あんたまた二度寝するかもしんないからね。どうせ学校近いんだし、監視よ監視」
「……信用ねーのな、俺…」
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