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「奈緒~着替え終わったよ。」
「じゃあ行こうか。」
私たちが泊まっているのは5階の右端。
廊下やベランダに出ると意外に絶景なんだけどエレベーターまでの距離が長すぎる…。
「ピンポーン」
「あっ、りおちゃん、奈緒ちゃん。どっか行くの?」
「ちょっと街に出掛けようって。」
「りおちゃん、何かお土産においしい食べものかってきて。」
「いぃよ。健くんはこれからどこ行くの?」
「走り込みでもしようかなと思って。」
「そうなんだ、頑張って。」
「ジャージ着てんだから走りに行くぐらいわかるだろ。まっ、干物が着てたジャージとは 比べものになんないけどな。」
「健くん、何か嫌いな食べものある?」
「ん~そうだなぁ……
「翔平くん完全に無視されてるね。」
「あぁ。さっきまで田舎娘だったくせに。」
「りおがまた拗ねるから余計なこと言わないでよ。
面倒見るの大変なんだから。」
「はぃはぃ。」
「あっ、セロリとキノコ。」
「じゃあ、その2つが入ってないの買ってくるね。」
「ピンポーン」
「前髪、跡ついたまんまだぞ干物。」
えっ!?
前髪を分け目にそってなぞってみた。
ちゃんと直ってんじゃん。
何なの本当に💢!!
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