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綺麗な桜が咲きみだれる季節……嫌いじゃないけど辛い。
花粉症が辛い…。
ﾏｽｸとﾒｶﾞﾈで完全防備。
ﾊﾞｯｸのなかには鼻セレブ。花粉症と戦う準備は万端！
｢まただよ。｣
｢あっ!奈緒、おはよう。｣
｢ねぇ、ﾏｽｸでかすぎない？｣
｢そう？｣
｢しかもさぁ、眼鏡をいいことに目元の化粧してないでしょ。｣
｢さすが奈緒!!よく見てるね～。｣
｢よく見てるねぇーじゃないでしょ。｣
｢だってさぁ…｣
｢どうせ、理由はこんなもんでしょ。ｺﾝﾀｸﾄ付けてないと自分の顔がよく見えなくて化粧しずらい。目がかゆくて掻いちゃうから化粧崩れするし。ってかんじでしょ？｣
｢大正解!!さすが奈緒!!｣
｢何言ってんのよ。可愛い顔にもったいないことしてんの自覚しなさいよね。｣
｢可愛い!?冗談よしてよ。｣
奈緒はあたしに大きなため息を吐いた。
口に出しては言わないけどたぶん言いたいことは
飽きれた。
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