8人が本棚に入れています
本棚に追加
イライラして頭おかしくなりそう。
「痛い!!」
「ぷっ。あぁ頭ぶつけちゃって。イライラしすぎ。前見て歩きなさいよ。」
「あぁーもうっ!!」
「扉も開けられないの??」
「あれ、え?開かないー💢。」
「ほらほら、どきなさい。」
「ガチャ。」
「あんたガチャガチャやり過ぎなのよ。」
「はぃ。」
「ほら、さっさと前に進む。」
「はい…。」
「おはよう。あれ、どうしたの?りおちゃん。」
「この子今、ご機嫌ななめなの。」
「健くんは爽やかなのに……。何なのあのふてぶてしい態度は!!」
「なるほどね。」
「えっ?」
「原因は翔平?でしょ。」
健くんはこんなに爽やかなのに何なのアイツは…。
しかも健くんは性格がもの凄くいい。
………。
「そんなに見つめられると ちょっと恥ずかしいんだけど。どうしたりおちゃん?」
「………。えっ?あっ。いや何でもないよ。」
「まぬけ干物女。」
こんなことを言うのは
アイツしかいない。
練習が終わってシャワーでも浴びたのだろう少し髪の毛が濡れていた。
「ひどいなお前は。りおちゃん、お前のせいでご機嫌ななめなんだぞ。」
「ふーん。」
「翔平くんも毎朝大変だね。あんなにいっぱい囲まれちゃって。」
「戸田だってこの前、男が引っきりなしに練習場に現われてたらしいじゃん。」
「あれはあたしじゃないって。」
「そうなの?まぁ、コイツ目当てじゃないだろうけど。」
今、上から悪魔みたいな笑いが……。
ここでキレたらあたしの負けだ…うん、我慢がまん。
「ぅうん。皆の目当てはりおだよ。」
…………。
「えっ!?」
ベストタイミング!!っていうくらいあたしと小田の驚いた声が重なった。
「まさか。これ?ありえないっしょ。」
「何言ってんの、翔平くん!!この子ちゃんとしたらかなり可愛いんだから!」
「確か、新入生歓迎会のとき可愛い子がバスケ部にいるって噂になってた。」
「あれってコイツだったの?」
「そうだよ。でもりお自身はなーんにも気付いてないけどね。」
「おい。お前、口開いてるぞ。」
最初のコメントを投稿しよう!