第一章 新天地へ

16/16
前へ
/108ページ
次へ
 だけど、航路の事で、迷った。山越をして、舞鶴から行くか、淀川から枚方くらわんか船へ大坂~神戸から瀬戸内海、周防灘、玄海灘から平戸を経由して長崎着とするかだ。看板からは、神戸の街並が、見えていた。良く描いてあった。手に取る。正にそこに思わず、神戸の全景が、キャンパス全体に広がっていた。 地図を手に取る。と、全体の日本国の地図を自分なりにアレンジして編纂した世界地図と日本地図、分布地図、頭に全て叩き込んだ。 気掛かりだったのは、父母の事だ。特に、父の躰の変調が気になる。激務に依る労働。そう言っても父の事だ。今更、言っても聴かないだろうが、念の為に、手紙に託す。
/108ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加