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「妃～奈～!!」
後ろから少女が走ってきた。
「春ちゃん!!」
春ちゃんは中学校で３年間同じクラスだった大親友！
「妃奈！早くしないと入学式始まっちゃうよ!?」
春は体育館を指差しながら言った。
「で、でもまだクラス分け見て無いよ！」
「それなら心配無し!!また同じクラスだったよ♪
春はピースをして、
「あんたもよ！守」
あまりにも突然だった驚きをかくせないらしく
「えっ、お、おう！」
と言いながら頭をかいた。
体育館に行くとすでに新入生はパイプ椅子に座っていて、私達に気がついた一人の先生がこっちに近づいてきた。
「君達、新入生かい？」
背が高いその先生は美形で返事をするのに息が詰まりそうだった。
「はっ、はい。遅れてすいませんでした！」
隣にいる守の顔をチラッと見ると少し不機嫌そうでした。
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