とぉりゃんせ

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小学校の頃、冬。 耐寒遠足。 ボクは殆ど覚えていない。 覚えているのは…。 悲鳴。 空。 緑。 黒。 朱。 ボクは遠くに聞こえる悲鳴を、壊れたラジオから聞いているような気分で聞く。 ゆっくり遠ざかる友達と、 ゆっくり駆け寄る先生と、 ゆっくり見えてく青い空。 消えていく意識、近づく鳥居。 とーぉりゃんせ   とぉりゃんせー
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