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今、君の目の前にはふわふわのファー仕様の壁があり、一メートルくらいの高さに腕が通るくらいの穴がある。
その穴の周りには赤黒いシミがべったり。
君は覗くかね?
あまりに不気味なその穴は、時折妙な音が聞こえてくるんだ。
周りは一面ふわふわの壁、出入り口はない。
何の為に此処にいるかもわからない。
ただ目の前に穴があるだけ。
遠目から見た穴の向こうは明るく、何かが動いてある気配もある。
誰かがいるかもしれない。
いつから此処にいるのがもわからない。
どうすれば外に出られるのかもわからない。
君は覗くだろう。
覗いてしまった、君の前に此処にいた人の話をしてあげよう。
その後、どうするかしっかり考えてみるが良い。
前にいたのは…ミノリといったかな…。
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