ナリ

8/14
前へ
/17ページ
次へ
    泣きながら、客が入れた曲に合わせて笑顔で踊るナリ。 周りはそんなナリを見て笑ってた。 パンツ一枚で、泣いて笑うナリを見て笑ってた。 私は笑えなくて、胸が苦しくて、息ができなかった。 「ねえ、ナリ呼んで。早くこっちにつけてよ。」 たまらなくなって、私はマイの担当に言った。 この店に来てから、ナリが私の担当になってから、私が自分からナリを席に呼ぶのは初めてだった。  
/17ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加