第2章-宮澤勇斗-

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男の人は、一言で表すと 『不良』だ。 ピアスを開けていて、 髪の色は茶色に染まっていた。 正直、葉月の苦手なタイプだ。 男「なぁなぁ!いいだろ?俺は保健室でサボりたいんだよ!」 先生「屋上でサボったら?」 男「今冬だぞ!?屋上なんて行ったら凍え死ぬだろ!」 先生「さっきから気になってたんだけど…敬語を使いなさい!」 そう言って先生は不良男の鼻をつまんで引っ張った。 男「痛ててて…!」 葉月は少し微笑んで、ベッドに 戻ろうとした時。 ガタッ 葉月「!!」 葉月はベッドの近くに置いて あったダンボールを蹴って しまった。 先生「葉月ちゃん?」 先生がその音に気づいた。 私は渋々カーテンの中から出た 先生「目が覚めたのね!」 葉月(うわぁ…めっちゃこっち見てる…) 不良男は冷たい目線で葉月を 見つめていた。 先生「はい!勇斗!病人がいるからさっさと出て行って!ほら!」 先生が不良男を追い出そうとする。 男「なんだ…病人いんのかよ」 そう言って、不良男は保健室の 出口に向かった。
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