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喧嘩もいつも通りの展開になり始めた頃、司は参考書に栞を挟み閉じた。
「そろそろだ、各自活動場所を決めた方がよいだろう、ほら行け」
「んなこと言って、まーた一人でオイシイトコ取りするつもりだろ」
「何をバカなことを…」
「はいはーい!じゃあアタシ先に行っちゃいまーす!」
みゆりは鞄を掴み、一人教室から駆けだしていった。
「あ!?まて!俺も行く!!」
リュックを乱暴に掴み振り回すように駆けだして行ったアサトの背中を見送り、司はゆっくりと準備を始める。
音楽室のピアノに腰掛け、みゆりはボウガンを手に笑う。
「今日はアタシが一位なんだから」
体育館にはアサトが陣取り、その両手には鎌を持っている。
「みゆりにだけは負けねぇ」
「さて、後一分か」
司は参考書を鞄にしまい、代わりにナイフを取り出した。
各々戦闘準備が整った頃、辺りの空気が変わり始める。
濃い霧が学校を包み込み、学校は街から隔離された。
リンゴーン
チャイムが鳴る。
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