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はっと我に返る。
ボクは広くも狭くもない部屋に一人、夕飯の準備の途中だった事に気がつく。
未来、視たのか?
ただ静かにそこにあるだけの鏡が、蛍光灯の光を反射させている。
未来を視たのか、未来を。
ボクは少し怖くなる。
でも、凄く疲れたような…寂しい思いをした気がする。
良い未来を選択し、良い結果を追い求めた結果がアレならば…。
先の視えない未来の方が良かったかもしれない。
ボクは静かに鏡を鞄にしまい、
鏡の存在を忘れる事にした。
―終―
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