1人目のお客様。

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朝、起きてみると昨日の出来事は夢のように思えてきた。 自分の通っている高校に向かうついでに、昨日行った場所らしきところはある程度覗いてきた。 だけど、どこにも昨日の店は無かった。 「夢かぁ……変な夢みたな。」 ーーーーーー…………‥‥・・ 「かずくん今日遊びに行こうよ!」 放課後、私は帰る準備をしていたとき。 近く……いや、教室の入口ぐらいから女の声が聞こえてきた。 彼女はこの学校のアイドルで、いつも周りに男子を引き連れている。 かずくん……。 私の元カレで、今はアイツの彼氏ってうわさ。 信じたくないけど……お似合いだと思う。 私なんかより……。 私なんか……。 私がしばらくボーッとかずくんの方を見てるとばっちり目があった。 でも、すぐすまなさそうな顔をしてそらしてしまう。 私はずっとあの行動が気になってた。 確かに私をフッたのはかずくんだけど、私はきにしてない。 私が気にしてるのは……アイツ。 人気者だからって調子に乗ってるんだわ。 きっとかずくんもアイツに誘惑されちゃったのね。 きっとそう。 なんて酷い女なの?
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